小笠原遠征を振り返る 2日目
こんにちは、ゆっきーです。
先日行った小笠原遠征の続きを書こうと思います。
小笠原遠征 2日目
朝6時くらいに目が覚めました。
窓を覗くとまだ全然大海原。父島に着くまではまだまだありそうです。
朝7時くらいに、レストランでの朝食提供開始のアナウンスが流れました。アイカツ見て爆睡したおかげで船酔いもだいぶ治まったので、船内レストランで朝食をとります。
和定食B ご飯に納豆に味噌汁と漬物。500円でした。
正直物足りなかったので、追加で目玉焼き(150円)と島オクラの和物(200円)を頼みました。ちょっと割高ですが、観光の時くらい美味しい朝食にお金を惜しむのももったいないでしょう。
船内レストランの窓からは海が見えます。
聟島列島を通過
朝9時頃、水平線上に島のようなものが見えてきました。
これらは聟島(むこじま)列島と呼ばれる、父島からはだいたい北西68kmの地点にある無人島の集まりです。小笠原諸島と呼ばれる島々の中では一番最北端に位置する島で、写真では左から順に聟島(むこじま)、 媒島(なこうどじま)、嫁島(よめじま)という名前を持っています。
かつては人が住んでいたようですが、経済状況や戦争が影響してほとんどの人が島を離れ、現在は無人島になっています。そのため島内は人の手が一切加えられなかった自然を有しており、固有種の宝庫でもあるそうです。
噂では媒島にのみオガサワラチビクワガタの亜種であるナコウドジマチビクワガタというクワガタも生息しているそうです。夢がありますね。
とある三浦のアングラーくん「ケータ列島(聟島列島)はめっちゃ魚釣れるらしいぜ!」
その言葉の通り、聟島列島周辺の海は好漁場としても有名だそうです。釣り人の方は、時間があるときに釣船で連れて行ってもらって釣りをしても面白いんじゃないでしょうか。
そして聟島列島を通過し、船は進んでいきます。
そして…
父島到着
10時頃、ようやく父島が見えてきました。
距離にして約1000km、24時間の船旅はそろそろ終わり、おがさわら丸は接岸地点である二見港に向けて進んでいきます。
接岸し、停船したので展望デッキに出てみました。写真は製氷海岸の海。白くなっているところは全てサンゴです。
いざ上陸!!!
暑すぎィ!!!!!
この日の気温は30℃でした。出発した時の東京の気温が16℃だったので、14℃の気温差があります。ありすぎだわ。常夏じゃねえか。
そしてカンカン照りの真夏日………かと思えば急にスコールが降ったりします。折り畳み傘必須ですね。スコールなので5〜10分で止みます。
さすが亜熱帯気候の小笠原。本土では考えられない環境を誇っています。もはやここ日本じゃねえよ…。
宿にチェックインし、用意をしてまずは最初のポイントに車で向かいます。
境浦海岸
まずは境浦海岸と呼ばれる海岸に到着しました。ここは海域公園区域なので、採集はできません。基本的にはシュノーケリングで水中写真を撮ることがメインとなります。
湾の中央に見えるのは、太平洋戦争時にアメリカ軍の魚雷を受け、座礁した貨物船の濱江丸(ひんこうまる)。現在は戦争遺跡かつ漁礁としての役目を果たしており、シュノーケリングしつつその朽ち果てた船と群がる魚たちを見て楽しむことができます。
早速潜ってみました。
海底の風景としては白砂に、サンゴがまばらに存在するような形でした。いつも潜る神奈川の海は海底が岩盤で、サンゴはあまりないのでとても新鮮な光景です。
少し泳ぐと、先ほどの沈没船があるところに辿り着きます。ボロボロになった船に沢山のサンゴが宿り、その周りを色彩豊かな熱帯魚たちが泳いでる風景はディストピア感がすごいです。
ロクセンスズメダイ(Abudefduf sexfasciatus )とミツボシクロスズメダイ(Dascyllus trimaculatus)。
人馴れしているのか、近づいても全く逃げないどころか、自分から寄ってきます。餌付けされてるのかな?
イボハナヤサイサンゴに身を寄せるトゲチョウチョウウオyg (Chaetodon auriga)と、船首の部分の写真。父島の海では浅いエリアにこのサンゴがとても多く、数々の熱帯魚たちが隠れ家としています。
ネムリブカ(Triaenodon obesus)。普通にその辺を泳いでいます。初めてみると少しビックリするかも。
ウミヅキチョウチョウウオ(Chaetodon bennetti)はかなり多いです。稀に幼魚サイズがいるけど、だいたいサンゴの中に隠れてしまいます。
ある程度泳いだあと、別のポイントへ移動。ここはあまり珍しい魚があるかと言われるとそうではありませんでした。
普通区域海岸
車で移動して、別の場所でも潜りました。ここは普通区域なので採集OK。
網を持って潜ります。
{結果}
キリンミノ(Dendrochirus zebra)
カンモンハタ(Epinephelus merra)
うーーーーん…………って感じでした。
ここも思ったより魚が少ない…というか魚自体はいるのですが、成魚サイズが多い&追い込む岩場がないという感じであまり成果は振るいませんでした。
あと気になったのはとにかくサンゴが真っ白。海水温が上がりすぎると共生藻がサンゴを離れてしまい、白化して死んでしまいますが、予想以上に父島の海はサンゴの白化が進んでいるようでした。なのでチョウチョウウオは全然いませんでしたね。
カンモンハタはKくんが泳ぎ釣りで釣りました。餌は船内で買ったおつまみの貝。
夜釣り&散歩
宿に帰ってきてからは少し夜釣りをしました。
とある三浦のアングラーくんが釣ったマダラハタ(Epinephelus polyphekadion )。夜釣りは残念ながらこれ以上アタリは無し………。
外来種のアフリカマイマイ(Epinephelus polyphekadion )と、固有種のオガサワラヤモリ
(Lepidodactylus lugubris)。どちらも夜の街中で普通に見られます。写真では撮っていませんが、海岸には特別天然記念物であるムラサキオカヤドカリ(Coenobita purpureus)なんかもいました。
現在地って検索するとこんなスクショが撮れるよ。友達に送って驚かせてみよう。
次編に続く………。